現代統計実務講座
集めた調査資料や実験データに囲まれ、それらをどのように処理していいか悩んでいませんか? 統計とはまさにそのような状況から抜け出す有効な手法「統計的方法」を学ぶものです。
単なる素材でしかないデータを解析し、その背後にある現象を理解して利用価値の高いデータへと変えていきます。そのために正しい統計の考え方と分析手法を学ぶこと、それが統計です。

統計ソフトを使いこなすために統計の基礎知識は必須

最近は、統計解析ソフトの発達にともない、多くの業務で手軽に統計解析の結果を得ることができます。
しかし、統計解析の基礎ができていないために、高度な解析手法を用いて結果を得ても、その意味する事が分からなかったり活用の仕方が分からなかったり、間違った手法で検定をおこなってしまうことが多くあります。
高度な解析ソフトが出力する結果の数値を読みとり、次の対策を適切に打つためには“統計的考え方”に裏うちされた判断力が必要になります。

さまざまな分野で仕事の精度を高める統計

統計は、さまざまな職場で活用できる“実学”です。“統計的考え方”と“統計的手法”を身につけることで、あなたの仕事の質を飛躍的に高めることができます。

経営企画、マーケティング

経験と勘から論理的な意思決定へ

私たちの職場の中には、売上実績や購買履歴をはじめとして、銘柄イメージ調査、広告効果、Webアクセスログ、在庫、クレーム、返品など、その業務に関連したさまざまなデータが蓄積されています。
ところが、ビジネスの現場では、分析スキルが乏しいために、単純な集計程度の分析で直観と個人的な経験をもとに重要な意思決定がされることが多々みられます。
複雑にからみあった要因間の関係をひも解くことを可能にする”統計的考え方”を加えることで、データから問題の要因をつかみ、論理的な正しい判断をできるようになります。

企画に使えるマーケティング調査を実現

企画部門で行われるアンケートや市場調査、満足度調査などのマーケティング調査は、調べる目的に沿って標本の抽出、調査項目の設計などを行わなければ、商品戦略などに役立つ”意味のあるデータ”を効率的に得ることはできません。
商品戦略などに”統計的手法”をどう使うかで調査の質が決まるといえます。

データを共通言語に組織的な意思決定

販売部門での売上分析や顧客別購買分析、広告宣伝部門での広告効果分析やアクセス分析、また財務部門でのリスク分析、監査部門での業務分析、さらに経営部門での経営分析に”統計的考え方”を取り入れることで、正しい意思決定を可能にするだけでなく、統計データを共通言語として社内の議論を論理的なものにレベルアップし、インテリジェントな組織的意思決定をもたらすことができます。

品質管理

不良原因の解明の精度を高める

生産現場では、不良品の発生原因をつきとめ、その原因を取り除くなど、お客様に満足のいく製品を届けるために品質管理が行われています。ここでは安定した生産を続けるためにバラツキと偏りを少なくすることが重要となり、抜取検査法、管理図法などの統計的手法が使われます。
これら統計的手法の解析結果は、専用のソフトにより簡単に手にすることができます。ただ、その出力結果がどのような意味をもつかを理解し、問題解決に利用しようとする時、“統計的考え方”に裏打ちされた洞察力が強力な武器となります。

研究・開発

医薬品・素材の実験研究をレベルアップ

医薬品や素材の研究開発は、成分の組合せや配合比率、濃度などをいろいろ変えて、所期の薬効や特性を表す成分構成を求めて実験が行われます。
実験では、労力や時間、予算に限度があるため、どの程度の標本の数があれば信頼できる結果が得られるかの判断が、効率をあげるポイントとなります。
さらに、手順書に従って実験のデータを解析ソフトに入力すれば一通りの結果を出してくれますが、そこで示された数値の意味を理解できるかどうかで、次のより絞り込んだ実験の仮説の質が決まってきます。
標本の数が限られるだけに、数値の解釈には“統計的考え方”に裏打ちされた鋭い洞察力が必要となります。

統計的な分析力が、医療の質を進化させる

EBM(根拠にもとづく医療)の普及が進む医療の世界でも、統計的手法を使った臨床研究が重要性を増してきています。特定の症状に対して処置や薬の処方がどのような効果をもたらすのか。確かなエビデンス(証拠)を得るためには、単純集計での判断や経験的な判断ではなく、統計的考え方にのっとったデータの収集と分析が必須です。
また、発表されている医療・看護分野の研究論文や臨床研究の結果を参考にしようとするとき、そこに載せられているデータや解析結果の信頼性を適切に評価し、解釈するために統計の知識は必要不可欠です。先進の研究結果も、その結果の導き方を納得できてはじめて応用が可能になります。

現代統計実務講座の活用事例

  • ・ 検診におけるがん統計、検査実験における管理統計など(北海道対がん協会釧路がん検診センター・水口俊)
  • ・ 製造品の品質管理および改善における自主管理でのQC管理に活用(トピー工業・篠澤勇作)
  • ・ 市場のリサーチ、主にアンケート分析や営業動態分析などに活用中(三井ホーム・末廣禎一郎)
  • ・ 成績処理、アンケート結果の分析に(沼津市立沼津高等学校・塩谷三徳)
  • ・ 証券化商品における債権のリスク分析で統計的アプローチ(三和証券・向井喜彦)
  • ・ 研究開発に必要な実験の検定などの統計処理に活用中(天籐製薬・岩田智和)

など(敬称略)

このような方々におすすめします

  • 医学・薬学・臨床検査などの分野で活躍されている方
  • 品質管理・品質保証に携わっている方
  • マーケティング分析手法を身に付けたい方
  • コンピュータ技術者
  • 金融・証券業界にお勤めの方
  • 研究開発に携わっている方
  • 中小企業診断士を取得されようとする方
  • 環境計量士を取得されようとする方
  • 看護・保健衛生・栄養などの分野で活躍されている方
  • 調査会社にお勤めの方
  • 市場調査に携わっている方
  • 情報処理に携わっている方
  • 生保・損保業界にお勤めの方
  • 情報処理技術者資格を取得されようとする方
  • 公害防止管理者資格を取得されようとする方など